アニサマ2017「観覧に関しての注意事項」
http://anisama.tv/2017/notice/index.php#cnt07
近年のアニサマでは、常軌を逸した迷惑行為をする観客が存在し、逮捕者まで出ています。その対策として禁止事項を明記する事は歓迎すべき事ですが、以下の一文が物議を醸しました。
・咲きクラップ、MIX、コールなど、いわゆるオタ芸と称される応援行為を禁止します。
この禁止事項を好意的に捉えるならば、近年のアニメライブでは自分が目立てば良いと考える観客(いわゆるイベンター)が増えており、その迷惑パフォーマンスを禁止するための禁止事項だと思われます。確かに咲きクラップはうるさいと感じる観客も多いでしょう。迷惑なコールを連呼する厄介も、確かに存在します。
ただ、今回の混乱を招いたのは「コールを禁止します」と明言しているところでしょう。アニソンライブの一体感を生み出す「コール」をアニサマは本気で禁止しろと言うのか?そもそも「迷惑コール」と「応援コール」の線引きはどこにあるのか?
これに対する、アニサマのエグゼクティブプロデューサーの返答がこちらです。
なんかざわざわしてるなと思ったら、Yahoo!ニュースにまで出たんだ。
色々拡大解釈されてますね。
あくまで迷惑行為をやめてねってだけの話しなんだけどな。
タイトルで脊髄反射してる人多すぎ。— 太田豊紀@アニサマEP (@toshoboy3) 2017年6月12日
なんかざわざわしてるなと思ったら、Yahoo!ニュースにまで出たんだ。 色々拡大解釈されてますね。 あくまで迷惑行為をやめてねってだけの話しなんだけどな。 タイトルで脊髄反射してる人多すぎ。
アニサマは、年に一度のアニソン界最大のお祭りです。素晴らしいアーティストが集結し、アニソンファンが集結する夢のような時間です。観客は出演者をリスペクトし、熱狂的に声援を送り、そして心の底から楽しもうと夏の三日間に参戦します。
そして同時に、ほとんどの観客は「ライブの規約」を遵守した上で、マナーを守ってライブを楽しみたいと思っているはずです。
迷惑行為をやめて欲しい、という願いは、観客もMAGES.も一緒のはず。それでも齟齬が発生したのは、公式文書が不適切だったからです。
騒動後、MAGES.のアニサマ広報担当者は、以下のように説明したようです。
「アニメロサマーライブでは、例年、観覧の際の注意事項を、公式サイトにて掲載、及びアニサマ開催日、開演直前のアナウンスで喚起しております。『迷惑のかかる』行為の禁止は、開演直前のアナウンスでは呼びかけており、今年初めて禁止というわけではありません。出演者、周囲のお客様が望まない迷惑行為、危険行為の禁止を明記いたしました」「当該の注意事項を前後含めてご確認いただければ、と思いますが、『危険行為、迷惑行為の禁止』という文脈における『応援行為の禁止』でございます。ライブ会場が一体となって盛り上がろうとするシンプルな応援行為や、アーティスト様や周りのお客様にとって迷惑にならない範囲での声援、アーティスト様の望む形でのコール&レスポンスなどを禁止するものではございません。あくまでも迷惑行為を禁止するという文脈における常識範囲での適用となります。上記をお守りいただいて、例年通りお楽しみいただければと思います」
アニサマ「コール禁止」で騒動 運営がコメント「アーティスト様の望む形でのコール&レスポンスなどを禁止するものではございません」 | キャリコネニュース - Page 2歌手のライブやフェスでは、来場者が合いの手を入れ、出演者と盛り上がりを共有するのが風物詩になっている。特にアニ - Page 2
基本的には「迷惑なコール」は禁止、という解釈で正しいようです。しかしながら今回のMAGES.の対応には不信感が残りますね。
【追記】
訂正が入りました。「コール」を「周囲への迷惑となるコール」と変更されました。
【注意事項の訂正のお知らせ】
「観覧に際しての注意事項」について、お客様の誤解を招く表現がございましたので、一部訂正させていただきました。本件に関しまして、混乱を招きましたことをお詫びいたします。 https://t.co/pTsmzgpTaZ— アニメロサマーライブ公式 (@anisama) 2017年6月13日
また、株式会社MAGES.会長の志倉千代丸氏が謝罪ツイート
アニサマ注意事項の件、現場スタッフと話合いの上で訂正に至りました。誤解を招く結果となってしまい申し訳ありませんでした。迷惑行為はNGです。ただ皆さんのコールなくしてライブは成立しません。よろしくお願いします。
https://t.co/L26WN5ZUlh #Yahooニュース— 志倉千代丸 (@chiyomaru5pb) 2017年6月13日
ただし、炎上の原因となる「脊髄反射」発言をした株式会社MAGES.社長の太田豊紀氏は、上記ツイートをリツイートしただけで謝罪なしです。